鳥取県三朝町の三徳山三佛寺で行われた「炎の祭典」に参加してきました。
秋の空気が冷たく澄んだ一日。山間に響くほら貝の音とともに始まった祭典は、まさに「祈りの炎」に包まれた特別な時間でした。🍂境内では、白装束の山伏の方々が次々と護摩木を投じ、炎が勢いよく立ち上るたびに、観客からも小さなどよめきが起こります。
赤々と燃える火と、山伏の力強い声！その光景を前にしていると、まるで時が止まったかのような神聖さを感じました。
そして、いよいよ火渡り神事。私自身、少し緊張しながらも素足で灰の上へ。
最初の一歩を踏み出すと、熱よりも先に、不思議な静けさが体を包みました。
一歩、また一歩と進むごとに、心の中にあった迷いや不安が、少しずつ炎に溶けていくような感覚。
渡り終えた瞬間、胸の奥から深い息がこぼれ、心も体も軽くなったように感じました。
火渡りを終えたあと、足の裏に残る熱が次第に心地よい温もりへと変わり、心が穏やかに整っていくのを感じました。
この儀式は、行事というよりも、心を整える時間として深く残りました。
会場では地元の方々による奉納演奏や出店もあり、厳かさの中にも温かい交流の雰囲気がありました。
伝統を受け継ぎながらも、地域全体で支え合っている様子に、改めて三朝の人々の心の豊かさを感じます（＾－＾）✨
毎年10月の最終日曜日に開催されるこの「炎の祭典」。
火の力、祈りの力、そして人と人をつなぐ力を感じられる貴重な時間でした。
来年もまた、この炎の前に立ちたいなと思いました。
